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トンイ(2)

トンイ DVD-BOX IIトンイ DVD-BOX II
(2011/12/21)
ハン・ヒョジュチ・ジニ

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毎週土曜日はトンイの日。NHKでの再放送が始まってから,最近は土曜日になるとトンイを見て,さらにどうしても続きが見たくなって,Dビデオで最終話まで見てしまう。そんな状態が続いています。ですから,40話ぐらいからは,毎週土曜日は何度見たでしょう。でも,今回は,第1話から再度通してみてみました。

これほど,愛にあふれた時代劇があるだろうか。
粛宗と同伊(トンイ)の男女の愛だけでなく,下層の人々に常に暖かい目を向ける愛,そして,同伊を守ろうとする周囲の人々の愛,さらには禧嬪(ヒビン)らの敵である相手にも,罪を憎みながらも相手に必ず機会を与え,一度は許そうとする愛など,多くの愛の姿を見せてくれる物語です。
今回,第1話から60話全部を通してみて,韓孝周(ハン・ヒョジュ)さんになってからのトンイの美しさに,改めて魅せられました。物語ではおそらく17-18歳ぐらいから35-36歳ぐらいまでを扱っているわけですが,若い時の溌剌としたトンイ。修業時代というか監察府(カムチャルブ)時代の活躍と失敗の連続の表情の変化。最初の淑媛(スゴン)としての粛宗との交流。最初の子供永寿の死のときの落胆の表情。在野の時のクムを叱ったり励ましたりする時の母としての,また粛宗を想って一人佇むときの表情。再入宮してからの粛宗との真剣な話をする時の表情とタメ口で軽口を言い合うときの楽しそうな表情。禧嬪を追い詰めたときや,張武烈(チャン・ムヨル)に対するときの威厳に満ちた表情。どの表情も,美しく,崩れずに,魅力にあふれた表情で,記憶に残ります。笑顔の美しい女優さんはたくさんいますが,苦しい時や悲しい時の表情も同じくらい美しい女優というのは,そう多くないのではないでしょうか。「春のワルツ」や「華麗なる遺産」などの現代ドラマのときは,前髪をおろし,長髪やパーマをかけた姿で登場することが多い孝周さんも,時代劇では額を完全に出す髪型。眉から額にかけての美しさ,顔全体のパーツのバランスが彼女の特徴ではないかと思います。また,身長の高さもその魅力の一つ。170センチを超える長身が,禧嬪を前にしたとき,また,仁元王后(イナンワンフ=慶州金氏)を前にしたとき,見下ろす形になり,自然と威厳が加わって見える。孝周さんをヒロインに据えたイ・ビョンフン監督の考えは見事に当たったといえましょう。史実では,同伊は48歳で亡くなり,粛宗も翌々年亡くなっている。まさに肝胆相照らす関係を現世のみではなく,来世にまで引き継いだ二人の愛の深さを物語る幸せな関係だったと思います。そんな意味でも,本作の最も盛り上がる部分は,第59話,王妃が延イン君を養子にし,粛宗の禪位を阻止しようとする部分だったように思います。世子と王子の兄弟二人を王位に就け,二人を生かそうとする同伊の考えを,粛宗は禪位という形で実現しようとし,さらに王妃は同伊の子を自分の養子にすることで,王の禪位をあきらめさせ,さらに世子と王子二人を生かそうとする想いを形にした,ということになるのですが,これは,権力を自分のためでなく,他の者のために,他の者を生かすために,分け与えようとする同伊の気持ちに,王も王妃も応えようとしている,その姿に,心を強く打つものがあるからです。それが,本作で,制作者が最も言いたかった事の一つではないでしょうか。身分制度の厳しい社会のなかで,人として扱われない賎民から身分を飛び越えて出世した同伊(実際は賎民ではなかったようですが。)。しかし,出世により得た力は自分のためでなく,弱い者のために,弱い者を守るために使うのだという姿が人の心を打ち,最終話で,「貴い心を持てば貴い人になれる」と語らせ,次代のトンイへと引き継いでいく余韻を持たせたのは,そんなメッセージが込められていると思います。

各話のエンディング(次回予告)で使われる曲のほとんどは,「芙蓉花」ですが,大人の合唱部分や,子供の合唱部分,インスツルメントのバージョンなど,様々な様式で使われています。また,「チョネジア」や「愛別離」「愛月波」「断崖」なども使われ,変化を持たせています。個人的には「愛別離」のゆったりした哀愁に満ちたメロディーが好きですが,これも粛宗と同伊の出会いの場面では,ヘグムの演奏とともに重要な役割を果たしています。それにしても,お供の内官が気づかないのに,粛宗が同伊の演奏するヘグムの音に何度も気づくのは,相当に耳がよかったのか,幼少期の記憶の中にヘグムの音がこびりついていたのか,ちょっと面白い設定だなと思います。
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